02/12/2018   /  Diary

20年くらい前、ネパールやチベットのタンカ(曼荼羅)を描いてる人のところをまわったりして少しだけ仏画について勉強したことがあります。

昔ながらの手法では、鉱物や植物から絵の具をつくり画布の上に糸で決まった構図を採寸して印つけていきながら何日も何ヶ月もかけて描いていく。そしてそれらの作品はアノニマスでどこにも自我がない。

一枚の中に瞑想の扉があり、その中を入っていくと意識の重層的な宇宙にいる。曼荼羅はそんな瞑想の地図のようなものに思えた。細部の細部まで気の遠くなるような意味とシンボルがあり、、とか、でも結局最後は色の美しさや構図しかわからなかったのかもしれない。雲や火や花のシェーディングの技法がまた緻密で、本買ってどうやって描くのか調べたりもしてました。色が混ざって溶けてゆくその合流点が好き。先日の展覧会でもあった仏教的イメージから、いろんな想像の連鎖がはじまり、絵の具を出して描き始めたら、サイケなお寺の天井画になった。