02/23/2017   /  Diary

積み重なる時間と共に、いろんな条件付けされてわけのわからないドラマをでっちあげる怖さ。好きな人に好きという、そんなシンプルな感情さえ起動修正されるマインド。どんな状況にあっても幸せを感じることが使命で義務であるような世界があって、すべてがポジティブでピュアできらきらしてて、でもそうじゃないとこにも、誰でも片足突っ込んでる。表向きにはきれいごとしか通らない世界で、別の視点で異議申し立てするには勇気が足りない。そんな狭い世の中で、どうやってほんとの部分を感じて表現できるのか。

すばらしき新世界、オルダス・ハクスリー

Brave new world. 1932年に出版されたとは思えないほど真理をついていて、資本主義と刹那の幸福とすべての心理的な影の帳消しと麻痺が宗教を追い越すそんな時代を描いている。落ち込むなんてアホらしい、一服したらあとはぜんぶフラットで美しい世界。

でも、そうはいかないのが、人間の性で現代

たった一言、あなたがいなくなるとさみしい、愛してると言うのに、どれだけの回り道が必要なのか。通じる一点をさがすのにどれだけの言葉と時間を費やさないといけないのか、そしてその挙句すべて無駄だったと知ることの虚しさ。それでも人は信じ続けるしか生きる道がない。